もしご飯に王国があったなら、象印のNP-NWC10は皇帝だ。この炊飯器は、単に米を炊くだけじゃない。米に子守唄を歌い、白金コートのベッドに優しく寝かせ、ちょうどよい圧力ハグを与えて、米の本当のポテンシャルを解き放つ。これを「所有する」なんて言葉はふさわしくない。これは神聖な料理の契約だ。
正直に言おう。ほとんどの炊飯器は、まぁなんとか仕事をこなす。水を温め、沸かして、カチッと止まる。食べられる米ができる。でもNP-NWC10は違う。これは哲学者とシェフのハイブリッドだ。水分、圧力、温度を感じ取り、その場で判断し、調整する。もはやルームメイトより賢い。
この炊飯器は、IHと圧力を駆使して、ただ炊くのではなく、米の先祖の記憶まで呼び覚ます。白米はふっくら、もっちりと完璧。玄米は、温泉帰りのように柔らかく、香ばしく、しっとり。GABA米なんて、栄養満点でまるで養生料理のよう。
しかも「うまみ」モードがある。うまみの正体がよく分からなくても、象印が「このボタンを押せば寿司職人の霊が米を祝福する」と言うなら、私は毎回押す。
急いでいる時の「早炊きモード」もあるし、「おかゆモード」は、編み物と推理小説を楽しむ日本のおばあちゃん気分を味わえる。タイ米だって、夢に出てくるような高級レストランの味になる。さらに「洗浄モード」まである。つまり、これは感情面でもあなたを支えてくれる。
そして、内釜は白金コート。単なる贅沢じゃない。水のpHを調整して、米の甘さを引き出す。これを考えた人は、おそらく白衣の下に着物を着て、俳句でしか喋らない魔法使いだ。
「こんな炊飯器に4万円以上も出す必要があるの?」と思うかもしれない。だが私は言いたい。「味気ないご飯で生きていく必要があるのか?」と。あなたには、元カレ・元カノに「悪いのはあなたじゃない、ご飯だった」と言いたくなるようなご飯が必要なんだ。
このNP-NWC10は日本製。たぶん富士山の火口で鍛えられたに違いない。そして一度これで炊いた米を食べてしまうと、他の炊飯器を見た時、ガソリンスタンドの醤油で寿司を食べるような気分になる。
買うべきだ。崇拝すべきだ。そして、人生を変えてもらおう。