毎年夏、日本の湿度がサウナレベルに達し、コンビニにポケモン限定ソーダが並び始める頃、名古屋ではある魔法のようなイベントが始まります。宇宙人の上陸ではありませんが、それに匹敵するほどの衝撃があるのが「ワールドコスプレサミット2025」です。ウィッグ、発光アーマー、そして目が眩むほどのラメが飛び交う数日間の夢のような祭典です。
まずは誤解を解いておきます。私はコスプレイヤーではありません。靴下を揃えることさえ苦手です。以前リンクのコスチュームを作ろうとして緑のフェルト地獄に落ちたトラウマがあります。それでも毎年、私は名古屋へと吸い寄せられてしまいます。まるで巨大なガンダムサイズのLEDに導かれる蛾のように。
外は摂氏37度、人々は平然とEVA初号機の全身スーツに身を包み汗だく。私は700円のラムネ片手に、どうやって光る9フィートのラインハルトの鎧を作ったのか想像してます。ここは現実が休憩している間に想像力が暴走する場所です。
クラフトマンシップのレベルは常軌を逸しています。まるで『エルデンリング』からそのまま出てきたような人が歩いています。中には忘れかけていたアニメ、たとえば『Gガンダム』や『ベイブレード』のキャラまで。懐かしさで笑ってる間に、涙腺を破壊する感動的な『君の名は』の演技で泣かされることもあります。
このイベントは単なるコスプレパーティーではありません。30以上の国から代表選手が集まり、世界一を競う真剣勝負の舞台。例えるならコスプレ界のオリンピックです。
コスプレをしなくても楽しめます。名古屋の街全体が巨大なアニメステージになり、Oasis21では撮影大会、グッズ販売、コスプレ講座が盛りだくさん。私はPikachu型のパフェを食べながら、涙が出そうになりました。
一番印象に残っているのは、カラオケ大会。セフィロスの衣装を着た人が『レット・イット・ゴー』を日本語で熱唱し、ルイージ姿の人が応援している姿は今でも忘れられません。
イベントが終わる頃には、スマホはネズコやジョジョの写真で溢れ、足は棒のようになり、なぜか『キルラキル』をもう一度見直したくなる衝動に駆られます。
だからこそ、コスプレをしないあなたにも、このサミットは体験してほしいのです。アニメ好きの夢が現実になり、あなたの内なる“中二魂”が目覚めるかもしれません。