もし、食べ物に「本当に食べるの?」と優しく問いかけられたいなら、東京・白髭のシュークリーム工房の「トトロシュークリーム」に会いに行ってください。そう、名前の通り。ふっくらした黄金色のトトロが、あなたをじっと見つめながら、食べられるのを待っています。
まず、白髭のシュークリーム工房を見つけるところから、まるでジブリ映画のサイドクエスト。静かな世田谷の住宅街にひっそりとたたずむ、小さな森の中のコテージのようなお店。扉を開けると、すすわたりが転がってきそうな雰囲気。でもそこにいるのは、ガラスケースにずらりと並んだ、まんまるふっくらしたトトロたち。みんな少しだけ、自分の運命に戸惑っている顔をしています。
トトロたちは、それぞれ頭に小さな飾りを付けています。葉っぱはカスタードクリーム。小さな花はイチゴクリーム。冬にはサンタ帽をかぶった「クリスマストトロ」も登場。はい、あなたはサンタトトロを食べることができます。そしてたぶん、少し罪悪感を覚えます。
本当の試練はここからです。このかわいい顔に、どうやってかぶりつけというのでしょうか?手に持ったまま、しばらく悩みます。写真を何枚も撮ります。そっと横からかじろうとします。小声で「ごめんね」と謝ります。でも最終的には、意を決して思い切り頭からガブリ。そこから、本当の魔法が始まります。
中のクリームは驚くほど絶品。軽やかで、フレッシュで、甘さ控えめ。それがぎゅうぎゅうに詰まっています。トトロは、ふわふわの体の中に宝物を隠していたのです。定番のカスタードも素晴らしいですが、季節限定の桃や栗クリームに出会えたら、なぜこのシュークリームに行列ができるのか、きっと理解できるはずです。
この体験、バカバカしくて、最高に幸せです。おやつを探していただけなのに、気づけば小さな美味しい罪を犯してしまった気分。でも安心してください。きっとトトロは、あなたを許してくれます。たぶん。
東京に来たら、インターネットをざわつかせる可愛すぎるフード写真を撮りたいなら、ぜひ「食べられる森の精霊」に会いに行きましょう。ただし、笑顔でこちらを見ているその顔にかぶりつく覚悟も忘れずに。