もし「ジブリ映画の中に迷い込んだような気分で足トレしたい」と思ったことがあるなら、宮崎の御池(おなみいけ)火口湖はあなたの願望にぴったりです。霧島連山の中にそっと抱かれたようなこの湖は、日本で最も高い場所にある火口湖で、まるで自然の精霊が地球に描いた完璧な円。
御池へのハイキングは「中級」とされていますが、これは「息は上がるけど命の危険はないよ」という意味です。往復5km弱、所要時間は2〜3時間。写真撮影、軽食タイム、「あれ?まだ登るの?」という哲学的な休憩を含めた時間です。
最初は広葉樹の森の中を進みます。木漏れ日が差し込み、鳥のさえずりが響き、時折全身登山装備の猛者がすごい勢いで抜かしていきます。「これ朝飯前なんで」と言わんばかりに。
徐々に視界が開け、空気が澄み始めたら、目の前にぽっかりと現れるのが御池。まるで地球がそこだけ「ボウルを置いてみた」かのような円形。標高1,241メートル。青く澄んだ湖面が静かに語りかけてきます。晴れていれば火口壁がぐるりと弧を描き、まるで巨大な自然のスタジアム。霧の日は幻想的で、晴れの日は光に満ちた神秘。どちらもカメラが忙しくなる景色です。
なぜ行くべきか?理由はシンプルです。自然、運動、絶景、達成感、そして登ったあとにご飯をおいしく食べる権利。1人で静かに歩くのも良し、友達とお菓子持参でにぎやかに行くのも楽しい。ガチ登山装備はいりません。ロープも岩場もなく、整備された登山道を進むだけ。紅葉の季節は森が絵画のようになり、春先には希望の香りが漂います。
駐車場もあり、霧島神宮やえびの高原と組み合わせれば一日が充実します。水と歩きやすい靴、そして汗ふきタオルを忘れずに。絶景は、ちょっと汗をかいた者にだけ微笑んでくれるのです。
おにぎりを握って、靴ひもを結んで、空の湖に会いに行きましょう。御池は、きっとあなたを裏切りません。