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フード / 横浜市

おだしもんの和風パフェ

横浜ポルタの地下に広がる迷路のような通路を進むと、ファッションやグルメ、通勤客が交差するエネルギーに満ちた空間の中に、ひっそりと時が止まるようなオアシスが現れます。それが「おだしもん」です。名前からは出汁や温かい汁物を思い浮かべるかもしれませんが、実はここで一番の主役は、見た目も美しく、思いがけずやみつきになるパフェなのです。

これは、日常的なデザートではありません。「おだしもん」のパフェは、見た目は繊細なのに味はしっかり、懐かしさと現代的な感性が共存し、甘さと旨味のバランスが絶妙という、まさに魅力的な矛盾のかたまり。日本の懐石料理の美学や季節感にインスパイアされており、ひとつひとつ丁寧に作られています。食べるというより、体験するデザートです。

一見すると、高級ホテルのアフタヌーンデザートのような上品な佇まい。背の高いグラスに、美しさと機能性を兼ね備えた素材が幾層にも重ねられています。自家製のとろけるわらび餅やなめらかなカスタードから始まり、程よい甘さの丁寧に煮た小豆、抹茶ゼリー、季節のフルーツ、パリッとした米パフ、そしてきな粉や焙じ茶の香るホイップクリームと続きます。

ですが「おだしもん」のパフェの真価は、その一口ごとの味の変化にあります。最初は香ばしく温かみのある味わい、次はひんやりと柑橘の爽やかさ、そしてふと現れるほんのり塩味の柚子胡椒や出汁のシロップの層。これはデザートであると同時に、日本の味が詰まった一さじです。

さらに特別なのはその空間です。横浜ポルタの中心にありながら、駅の喧騒を忘れさせてくれるような落ち着いた内装。カウンターに座れば、スタッフがパフェを小さな食の神殿のように丁寧に組み立てる様子を目の前で楽しめます。ゼリーのカットひとつ、フルーツの配置ひとつにさえ、こだわりと誇りが感じられます。

そして「一度食べれば満足」とは限りません。常連客の多くは、すべての季節限定パフェを制覇するために何度も訪れます。春は桜、秋は栗やさつまいもといった旬の素材が登場し、毎回新しい物語を届けてくれるのです。

地元の方も、たまたま横浜駅を通るだけの方も、「おだしもん」にぜひ立ち寄ってみてください。出汁に惹かれて訪れ、パフェに心を奪われる。最後の一口が消えた後も、記憶に残るデザート体験が待っています。

おだしもん
日本、〒220-0011 神奈川県横浜市西区高島2丁目16−16
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