もし、銀髪の悪魔ハンターに巨大な剣と二丁拳銃、そして無限の決め台詞を与えたらどうなるか気になったことがあるなら、答えはNetflixの新作アニメ『Devil May Cry』です。先に言っておくと、めちゃくちゃだけど最高にクールです。
このアニメは、カプコンの伝説的なゲームシリーズをもとにしています。主人公のダンテは、2002年のホットトピック(アメリカのゴシック系ショップ)のカタログから飛び出してきたような見た目をしています。彼はフリーランスの悪魔退治屋ですが、実際のところほとんどの時間を借金まみれで過ごし、自分のオフィスを破壊し、無料のピザをだまし取ろうとしています。ぶっちゃけ、めちゃくちゃ親近感あります。
今回のアニメ版はゲームの完全なコピーではなく、シリーズの雰囲気をうまく取り入れつつ独自のストーリーを展開しています。ダンテの無茶苦茶な戦闘スタイル、バカみたいに派手な武器、意味不明なモンスターたち、そして「とにかくカッコよくキメること」だけを最優先する空気感はちゃんと受け継がれています。
物語は、ダンテが様々な悪魔退治の仕事を引き受けるところからスタートしますが、すぐに古代の因縁や秘密結社、大規模な建物破壊へと発展していきます。例えるなら、殺し屋の代わりに巨大な虫型モンスターを相手にしているジョン・ウィックみたいな感じです。しかも本人はずっと空中でクルクル回りながら銃を乱射しています。意味不明ですが最高です。
アニメーションはとても滑らかで、アクションシーンもスピード感たっぷり。巨大な剣がモンスターをぶった斬るたびに重量感を感じるのに、ダンテ本人はカフェインを摂りすぎた猫みたいに軽やかに動き回ります。物理法則は完全に無視されていますが、そこがまたいい。
声優陣もいい味を出しています。英語版のダンテは、皮肉たっぷりでイキり気味な喋り方をしていて、まさに理想のダンテ像です。決め台詞を吐くたびに、裏でスタッフが拍手しているのが聞こえてきそうです。
深いメッセージは?ありません。人生観が変わるか?たぶんないです。でもスタイリッシュに悪魔をぶん殴りたいあなたには、これ以上ない最高の一作です。
ひとつだけ注意点。たまに悪魔設定の説明が細かすぎて、わざと観客を置いていこうとしているのでは?と思う瞬間があります。重厚なストーリーや感動のクライマックスを求めるなら、正直違う作品をおすすめします。
でも、意味不明なカッコよさと無駄に派手なバトルを楽しみたいなら、『Devil May Cry』は完璧な選択肢です。ピザを用意して、ソファにダイブして、全力でこの悪魔退治カオスを楽しんでください。