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増永サングラス、1905年創業

あなたが「サングラスは紫外線を防ぐためのもの」とだけ思っているタイプなら、ぜひ「増永眼鏡」をご紹介させてください。他のすべてのサングラスが色あせて見えるようになる、最高に魅力的なブランドです。

増永眼鏡は、流行に乗っかった新参ブランドではありません。むしろ、日本のアイウェア文化そのものを作り出した存在です。創業は1905年、福井県。今や日本の眼鏡産地として知られる福井で、創業者の増永五左衛門はシンプルかつ伝説的な発想を実現しました。それは「優れた職人をひとつ屋根の下に集めて、全ての工程を自社で完結させる」というもの。外注なし、妥協なし。あるのは、手作業による緻密な美しさだけ。

それから100年以上が経った今でも、増永は自分たちのやり方を貫いています。大量生産はせず、効率優先の設計もなし。ただひたすら静かに、そして執念のような職人気質で、一つ一つのフレームを作り上げています。他のブランドがチタンやアセテートを使っていると誇る中、増永は何十年も前からそれを当たり前のように取り入れてきました。フレームは手で2週間以上かけて磨かれ、モデルによっては200以上の工程を手作業でこなして完成します。眼鏡というより、アート作品。まるでヴィンテージジャズレコードのような味わいと、スイス時計のような精密さを持ち合わせています。

そして、スタイルも語らずにはいられません。増永のサングラスは、まるで部屋に入った瞬間「この人、何のプレイリストを聴いてるの?」と気になってしまうような存在感。クリーンでクラシックなライン、控えめな曲線、そして流行に流されず自然に進化したようなデザイン。東京でリネンのスーツを着ても、鎌倉の海辺でTシャツとジーンズでも、完璧に馴染むフレームです。

注目すべきは、その“控えめさ”。テンプルにドカンとロゴを入れるようなことはしません。奇をてらったデザインもなし。「知ってる人だけが知っている」そんな美学が詰まっています。知らなかったとしても、京都のカフェのテラス席で、増永のKeane 33をかけた誰かが、さりげなくあなたを横目で見ているかもしれません。

では、なぜ日本を訪れた際に1本手に入れるべきなのか?理由は二つ。まずは体験そのもの。増永のフレームは、まるで禅庭のような静けさを持つアイウェアブティックで扱われています。スタッフは、あなたに最適な一本を、まるで人生のパートナーを選ぶかのように真剣に提案してくれます。店を出るときには、サングラスにコーヒーデートを奢らなきゃいけない気分になるかもしれません。次に価格。もちろんどこで買っても安くはありませんが、日本では比較的手の届く範囲。しかも「日本で買った」というストーリーが、インスタで3クールポイント分は確実に加算されます。東京のオシャレな人から頷かれる確率もアップ。

結局のところ、増永のサングラスは「なんだか、しっくりくる」。流行に乗ってないのに、古くさくもない。主張しすぎず、でも確かな存在感で、あなたの雰囲気を自然に格上げしてくれます。目を守るだけじゃない。凡庸なアイウェアからあなたの魂までも守ってくれるのです。

だから次に日本に来たときは、派手なデパートブランドはスルーして、代官山や大阪のアイウェアブティック、あるいは増永の直営店をのぞいてみてください。一本試着して、鏡をのぞき込んでみてください。そして、それを買わずに店を出られるか――試してみてください。

増永
日本、〒160-0022 東京都新宿区新宿2丁目11−12
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