もし、夏のアニメの登場人物みたいに踊りながら非日常に飛び込みたいと思ったことがあるなら、徳島の「阿波おどり」はぴったりのイベントかもしれません。これは、よくある伝統的な静かな踊りではありません。阿波おどりは、笑い声と熱気に包まれたエネルギー爆発系の祭り。みんなで踊って、音に酔って、とにかく楽しいんです。
毎年8月12日から15日、徳島市は巨大なダンスフロアに変身します。車道は閉鎖され、提灯が吊るされ、カラフルな浴衣姿の踊り子たちが街中を練り歩きます。特設ステージなんて必要なし。道でも商店街でも細い路地でも、どこでも踊ります。そして観客も巻き込まれて、もう誰が踊り手で誰が見物人なのか分かりません。
で、みんな何を踊ってるの?阿波おどりの特徴的な動きは「バカ踊り」と呼ばれたりします。腕を高く上げて、足をリズムよく交互に踏み出すシンプルな動き。でもそれが癖になるんです。男性は低い姿勢で力強く、女性は編み笠をかぶり、しなやかに優雅に踊ります。伝統を守る連もあれば、ブレイクダンスやアクロバットを取り入れる自由な連もあって、何でもアリな雰囲気。
踊りながら繰り返される掛け声がこちら:「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損」。この一言にすべてが詰まってます。踊らなきゃ損。見てるだけなんてもったいない。みんなで笑って動いて、全力で阿呆になりましょう。
阿波おどりの起源は戦国時代にまでさかのぼるとか。徳島城が完成したとき、殿様が「みんなで酒飲んで踊ろうぜ」って言ったのが始まりらしいです(諸説あり)。それが今では日本最大級の踊り祭りに成長し、毎年100万人以上が徳島に集結。ホテルは数か月前から満室。地元の人が自宅を開放して屋台を出し、街全体がフェス状態です。
「連」と呼ばれる踊りのチームは数百もあり、代々受け継ぐ老舗連もあれば、大学生や会社の同僚が集まって作る新米連も。和太鼓や三味線、笛、鉦が生演奏で鳴り響き、誰でもリズムに乗せられて足が勝手に動き出します。
徳島まで行けなくても大丈夫。東京・高円寺をはじめ、全国各地で阿波おどりが開催されています。本場とはまた違った魅力があり、特に高円寺の阿波おどりは大規模で有名です。
初めてでも心配はいりません。コツはひとつだけ。頭を空っぽにして、とにかく楽しむこと!振りなんて気にせず、腕を上げて足を踏み出し、周りの人と笑いながら踊ればOK。焼きイカを片手に、夜風に吹かれて踊ってみてください。気づけば「なんで毎日こんなに楽しく生きられないんだろう」って思ってしまうかも。
世の中がどんどん堅苦しくなる中、阿波おどりは「楽しむこと」に全振りした最高の時間です。夏の徳島へ、ぜひ一度足を運んで、全力で阿呆になってください。忘れられない夏が、そこにあります。