Philly Tokyo:チーズステーキと日本が出会ってしまった、最高にジューシーな奇跡
東京のとある細い路地裏。自動販売機や謎の「エナジージェリー缶」が並んでそうな場所に、アメリカの東海岸の風を感じる一軒のお店があります。その名も「Philly Tokyo」。チーズステーキ?肉?ちょっと正気じゃないけどめちゃくちゃ美味しい?その通りです。
Philly Tokyoのオーナー、ケンジさんはかつてフィラデルフィアに住んでいたことがあり、本人いわく「チーズステーキとバーでスポーツに叫ぶ文化」に恋をしたそうです。そして彼が日本に持ち帰ったのは、ありがたいことにチーズステーキの方。叫び文化じゃなくて良かったです(でもサンドイッチに叫んでも誰も止めません)。
店に入ると、そこはもう東京ではありません。まるでアニメのステッカーとイーグルスのグッズ、そしてプロヴォローネチーズへの異常な愛情で作られたサウス・フィリーの片隅。壁にはホーギーの写真やフィラデルフィアのスカイライン、そして「Wit or Witout?(玉ねぎ入り?なし?)」や「ケチャップ禁止」などの手書きの張り紙がズラリ。小さなラジカセからは90年代のヒップホップと時々ボン・ジョヴィが流れ、本気度がうかがえます。
メニューはシンプルで、肉への愛があふれています。主役はもちろんチーズステーキ。薄切りビーフを鉄板でジュウジュウ焼いて、とろとろのチーズをたっぷりかけ、フィラデルフィアから魂ごと輸送されてきたかのようなパンにギュッと詰め込まれています。わさびマヨバージョンもあり、ここが日本であることを優しく思い出させてくれます。
でも見逃してはいけないのが「フィリー餃子」。天才的か、もしくは正気の沙汰ではないかのどちらかです。リブアイ、玉ねぎ、そして中毒性の高いチーズブレンドを包んだ餃子。一見すると罰ゲーム。でも食べると…油まみれの天使からのハグみたいな味。
地元民はドはまり中。観光客はたまたま見つけて虜に。ある人は、チーズステーキを食べながら故郷を思い出して涙したとか。別の人は「今まで愛を知らなかったが、このホーギーで目覚めた」と豪語。ケンジさんは静かに笑って、今日も肉を焼いています。
Philly Tokyoはちょっと変。でも超美味しい。すごくアメリカ的で、同時にすごく日本的。夢と鉄板、そしてチーズウィズに対する強い信念があれば、何でもできると証明してくれる場所です。
お腹を空かせて行きましょう。満腹で、フィラデルフィア訛りで帰ることになるかもしれません。